ライザップに3か月通った記録

3か月の食事メニューを記録しました。

最後に

ついに2か月半に及ぶトレーニングと、3か月の食事記録が終わりました。「諦めてしまわないように」という理由で始めたブログですが、思った以上に沢山の人に見て頂けて励みになりました。

3カ月ぴったり、体重変化の最終版です!

68kg→58kg 10kg減!!

私の身長体重でライザップに3か月通った場合の平均ぴったりです。
習性とは不思議なもので、最初こそ「水ばっかり飲むのかぁ」とか「晩御飯少ないなぁ」と思っていた食事も、3か月経てば慣れちゃいました。ブログはこれにて終了しますが、今後もこの食生活は続けていこうと思います。



さて、一番最後になってしまいましたが、そもそもどうしてライザップに通うようになったのかの話をここに書き留めておきたいと思います。あまり明るい話ではありません。



■ダイエットに至った経緯

不妊治療を受けています。不妊期間はかれこれ3年になります。

結婚して1年を過ぎても妊娠の兆しが見えず、夫婦で改めて検査を行ったところ、私たちは「自然な妊娠が望めない」ということがわかりました。

自然妊娠が出来ないとなると、人工授精(厳選した精子をチューブで子宮に入れる)か体外受精になるわけですが、そこにはお金と、年齢と、残された時間の壁がありました。
体外受精って、35歳を過ぎると、成功率がガクンと下がるんですって。ゆっくりしている時間は、あまりありませんでした。

「ただ、あなたは体脂肪率が高すぎるので、体外受精を視野にいれるならダイエットをしてください」

クリニックの先生の真剣な眼差しが脳裏に浮かびます。
当時の体重、76kg。BMIは33に達していました。

「今のあなたの体に、体外受精の麻酔をかけたら死にます」

最悪の危険性を誇張して伝えられたのでしょうが、医者に面と向かって「死ぬ」と言われるのは、けっこうズシンとくるものがありました。
私たちは何日も悩み、自分たちの年齢、収入、欲しい子供の数、どういった治療とダイエットをしていくのか……といった人生の計画を細かく立てねばなりませんでした。

「先生、体外受精も視野にいれて、1年ダイエットします。痩せたら、まずは人工授精から試させてください」
「1年も掛からないとは思いますが、頑張りましょう。あなたなら出来ます」

そんなこんなで、ダイエットをすることになりました。これが2019年の11月の話です。



■血液検査がクリアできない

最初の半年は順調。「最低ここまで」と設けられた69kgにさっくりと達し、「良いですね!」と先生にも看護師さんにも褒めて頂きました。

「血液検査をしましょう。これで良ければ、さっそく排卵誘発剤の投与から始めましょうね」

歓び勇み血を抜いて貰いました。
ところが、数値はほとんど改善していませんでした。

もう少し減らしてみましょう、と言われ、2か月かけてもう1.5kg減らしました。それでも、あまり改善しませんでした。体重を減らしては血液検査……を3回繰り返し、どれも惨敗しては、がっくり肩を落として帰りました。


本格的に焦り始めたのは2020年の11月。体重67kg。9kgも減らしたのに、なんの成果もないまま約束の1年が経とうとしている。

「1年もかからないとは思いますが」という先生の言葉が深く杭のように刺さって抜けませんでした。

どうして先に進めないんだろう。
同じ場所でバタバタとあがき、無駄な時間を過ごしているような焦りが、連日続きました。

太ってなかったら。そも私と夫の体が子作りに適していたら。
きっと職場で飽きるほどに「子供まだだった?」なんて聞かれなかったろうし、毎月毎月クリニックに通って薬を飲まずに済んだろうし、不妊治療のためのお金を必死に貯めずに済んだろうし。

母は、かなり早い段階から「出来なくたって、夫婦二人で楽しくやればいいのよ」と期待を見せない姿勢で、子供が出来たらこうしたい、なんて話題に積極的ではありませんでした。
子どもを急かされなかったのはとても有難かったです。ですが同時に、母が「孫ができない未来」の可能性を見ていることに、申し訳ない気持ちが募りました。


そのタイミングで、SNSで繋がっている方のご懐妊の知らせが入りました。
ショックでした。

夜ひとりだったため泣き散らしてしまい、頭がガンガンと鳴ったのを覚えています。
生まれて初めて抱いた、どうしようもなくなるほどの「妬ましい」という感情でした。

自分が年単位で頑張っていることを、他人が楽して手に入れたかのような錯覚に陥ってしまったんだと思います。誰もが命をかけて産むのだから、そんなことは絶対にありえないんですけどね。どうしようもないことだと分かっているはずなのに、心が追い付いてこないのでした。

 

悔しくて、妬ましくて、堪らなくなり、そんな感情を抱く自分自身もまた、受け入れることが出来ませんでした。
このままでは人を憎んでしまう、と感じました。

私は一週間ほどSNSを断ち、親や夫、同じく妊活を頑張っている友人にぽつぽつと相談をしながら日々を過ごしましたが、それでもふとした瞬間に涙が出るようになり、何かが削れていくのを感じました。


改めて願うのは、これを読んだ皆さまが「あのときこんなこと言っちゃった」と後悔をされないことです。特にSNSでは、私は不妊治療はおろか結婚していることさえ明言してこなかったので、この記事でハッとなって「しまったな」なんて思われてしまわないよう、祈るばかりです。

誰かが悪いわけではないのです。
誰も悪くないのです。
私自身、それは一番忘れてはいけないことだと強く思いました。


さて、12月はほとんど食べてなかったように思います。おかゆ1,2杯だけを流し込んで、水も少量、1時間程の散歩やフィットボクシングもやっていました。当然、エネルギーが足りず、くらくらした日もありました。

そのくせ、体重は66.6kgのまま、横ばいを続けました。

1か月ほど全く減らなかったと思います。
食べないのに、減らない。これ以上、一体どうしたらいいんだろう。
限界を感じ始めていました。



■ライザップに精神の安定を求めた

そんなこんなで、藁にも縋るような気持ちで辿り着いたのがライザップでした。

姉が「あなたが行くなら私も行く」と言ってくれたため、すごく心強かったです。決して安い契約ではありませんでした。三か月コースで二人合わせて80万は払っています。

姉はあまりお金が出せない私に代わり、そこまで覚悟があるのならと、料金を多く払ってくれました。不妊や、人を妬ましく思ってしまったこと、将来への不安をあけすけに相談できる姉の存在は本当に大きかったです。


ライザップの無料測定とカウンセリングでは、今後どういうトレーニングをするのかの明確な提示、食生活の指示、これまでのダイエットの問題点などをお話し頂きました。
私はその日、どうすればいいか分からず真っ暗だった視界が、明るく開けていくのを感じました。

「もう、トレーナーの言うことだけ聞いていればいいんだ!難しいことは全部トレーナーと栄養士が考えてくれるんだ!」と、肩の荷が下りたように感じました。ライザップに通って最も恩恵を受けたのは、間違いなく私の精神でした。



■本当に結果が出た

ダイエット開始時の体重が76kg。現在58kgで、一年半で18kgの減量に成功しました。
そして本日、5月17日、4度目となる血液検査の結果が出、無事にオールクリアとなりました。

今後は排卵誘発剤の投与から始まります。ようやく、ようやく、スタートラインに立てたのだと感慨深くなり、まだ夢の中にいるような心地です。

大変なのはこれからだし、人工授精は痛いと聞くし、最近は卵子だけでも凍結保存したほうがいいのではという話も持ち上がり、その費用の工面に頭を悩ませたりしています。(卵子を摂って凍結するだけで50~80万かかるんですって。ライザップのお金が可愛く思えてきます)


それでも、鬱々とどうしようもなかった沼からようやく這い上がることが出来ました。
見守ってくれた家族、友人、ライザップの皆さま、ブログを読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。


「ライザップに3か月通う記録」を、「通った記録」と変えて、ブログ更新を終わります。
それでは。